やっぱりおおかみ

ささきまき さく・え

福音館書店

 

一匹だけ残ったオオカミのお話。

オオカミっていつも悪者にされるお話が多いような。

絶滅してしまった日本オオカミの剥製を見たことがあります。その姿をみてなんだかすごく悲しくなりました。

このお話は、仲間が誰もいない残されたオオカミが仲間を探すお話。

「仲間を探す→見つからない」を絵と少ない文字で表しています。寂しい感じや切ない感じ、どうしようもないことがすごく伝わってきます。オオカミだけは黒一色で表情もわからないのに。

誇り高きオオカミはオオカミでしかなく、オオカミとして生きていきます。

所々に出てくる「け」という台詞。「け」としか言いようがないんだなとしみじみ。

子どもは「け」のところで笑うんですけど、どこまで分かっているのか微妙です。

見れば見るほど、心にぐっとくるお話です。